一人暮らしや共働きで仕事と家事を両立させるのは、なかなか難しいことです。そこで、近年では時短家電が増えていることをご存じでしょうか。
時短家電とは、料理や掃除などの家事の時間を短縮してくれる家電のことを言います。
生活にこの時短家電を取り入れることにより、自分の時間や家族との時間が持てるようになるので、特に時間がかかってしまう家事があれば検討してみてください。
ここでは、数多くある家電の中でも一人暮らしや共働きの方に合う時短家電は何かを紹介していきます。
目次
時短家電を買うコツ
どんなものもそうですが、購入前にその買ったものを置く場所や収納場所を確保しておくことが大切です。
せっかく買ってもそれが置けないとなると、逆に邪魔になってしまいます。
今回は家電についての話をするので、まず家電を購入する際にやっておくといいコツを教えします。
収納場所のサイズを調べておく
場所を確保しておかなくては置きたい場所に置くことができません。
そのため、置く場所が固定されている洗濯機や電子レンジなどは、あらかじめサイズを測っておきます。
調べるのは、「幅・高さ・奥行」です。それに加え、フタや扉を開けた時の広さや電源コードの位置も見ておくとより使いやすい家電を選べます。
持ち運ぶ頻度が高い掃除機やアイロンなどは、出し入れが面倒にならないように収納場所を確保してください。
どの家電も、収納のことを考えてサイズを測っておくことが重要なので覚えておきましょう。
家にあるものとの相性はいいか
特に食洗器などはそうですが、食洗器を使っていい食器かを調べておく必要があります。
また、ロボット掃除機の場合は自動で動くので、普段から床に物が多かったりすると掃除ができる範囲が狭まり、ロボット掃除機の良さを発揮できません。
そうならないために、事前に本当に自分の家に合う家電なのかを調べておきましょう。
おすすめの時短家電
では、実際にどんな時短家電が合うのか、わかりやすく紹介します。
コードレス掃除機
忙しくても日々の掃除は欠かせません。ですが、コードがあるとコードが物に引っかかったり、コードが足りずにコンセントを差し替えたりする手間が面倒でなりません。
そこで便利なのが、コードレス掃除機です。
コードレスなので、掃除機は充電式でコードは必要ありません。
そのため、コードでひっかけて倒れたものを直す、コンセントを差し替えるといったロスタイムがなくなります。
いちいち掃除を中断することはストレスとなるので、このような障害がなくスムーズに掃除ができるのです。
【おすすめ商品】
株式会社マキタから出ている、充電式クリーナ(CL107FDSHW)がおすすめです。コードレスなのに吸引力があり、重さも軽いので女性でも楽に扱うことができます。
電気ケトル
お湯を沸かすことは意外と時間がかかりますが、保温しておくことが難しいのですぐに使わなくてはなりません。ちょっとしたときに使いたいだけなのに、時間をかけて沸かさなくてはならないし、火を使うのでそばを離れるのは危険なので意外と面倒です。
こんな悩みを解決してくれるのが電気ケトル。
電気ケトルは、電気なので火を使う必要がなく、安全に使えます。そして、一番のメリットは、すぐにお湯が沸くということです。しかし、保温性はないので、保温性を求めるのであれば、電気ポットを選びましょう。
ですが、普段仕事で家を空けている一人暮らしの方や共働きの方には、保温がきく電気ポットよりも、すぐに沸いてすぐに使える電気ケトルの方が、相性がいいといえます。
【おすすめ商品】
ティファールが出している電気ケトル(アプレシア プラス)なら、シンプルで簡単に使えます。沸いたら自動で電源が切れるようになっていたり、空焚き防止機能がついていたりして、沸かしていたことを忘れていても安全に使えます。
食器洗い乾燥機
食事を終えた後の食器洗いなどの片づけは結構な時間を取られます。
特に、出社前の朝の時間はあまり時間をかけたくないと思う方が多いでしょう。子育てをされている場合は、こどもの世話もしなくてはならないので、洗い物をする時間が遅くなっていきます。
手間がかかる食器洗いは食器洗い乾燥機に任せてしまうと楽ですよ。
軽く汚れを洗い流して食洗器に入れておけば、面倒な食器洗いから乾燥までを自動で行うので、稼働中はその場を離れて別の用事を済ませることができます。
形もこれから購入する方であれば卓上タイプを選ぶかもしれませんが、シンクなどの下に設置するビルドインタイプもあるので、キッチンを改装する予定がある方はこちらを選ぶのもおすすめです。
ですが、ここで注意するのが、持っている食器が食洗器に対応しているか。
金や銀メッキなどの高級食器や漆器、木製など、対応していない食器が多い家庭の場合はあまりおすすめできません。
【おすすめ商品】
パナソニックから出している食器洗い乾燥機(NP-TCR4)であれば、食器類が18点ほど入るので3名分まで入ります。食器を洗うだけでなく、乾燥もしてくれるので食器洗いの時短に役立ちます。
お子様もいて、もう少し容量を希望される場合は、大人数タイプもあるので、そちらを選びましょう。
自動調理器
毎日の調理は欠かせず、主婦であれば一日の大半をキッチンで過ごされている方も多いのでは?
料理によっては、手間がかかったり、時間がかかったりするので、一苦労です。
そこで、調理をする方の強い味方は、自動調理器。
食材と調味料を入れておけば自動で調理してくれる自動調理器は、とても便利で簡単に作れるのが魅力です。
また、レシピを選び、それに合わせた食材を教えてくれるので、料理が苦手な人でも料理に挑戦することができます。
保温機能がある調理器であれば、事前に作っておけば食事をする際に温かい状態で食べることもできますよ。
【おすすめ商品】
シャープが出しているヘルシオホットクック(KN-HT16E)は、水無し調理も可能で水の節約にもつながります。
また、朝にセットして時間を指定しておけば自動で調理を始めてくれます。帰りの時間に合わせれば、温かいご飯が食べられるので、帰ってからの調理時間の短縮が可能です。
衣類洗濯乾燥機
家事で大変といえば、料理、掃除……そして、洗濯があります。
洗濯は、服を洗うだけでなく、そのあとに洗濯物を干してたたむ作業があるため、かなりの時間が必要です。
そんな洗濯を楽にしてくれるのが、衣類洗濯乾燥機。
衣類洗濯乾燥機は、洗濯の中で一番時間がかかる衣類の乾燥を行ってくれるのでとても重宝します。
この乾燥機能があれば、時短ができるだけでなく、梅雨時期など洗濯物を干せない時にも安心して洗濯することができるのです。
衣類の洗濯と乾燥をしている間は自動で良いので、ほかの作業を進めることができ、時間を有効的に使えます。
【おすすめ商品】
日立が出しているドラム式洗濯乾燥機(BD-NX120)であれば、洗剤や柔軟剤の自動投入機能があり、AIが判断をして適切な量を投入して洗濯をしてくれます。
また、スマホアプリを併用すれば、洗濯の時間設定や洗濯状況を把握することもでき、より有効的に時間を使うことができるようになるのです。
一人暮らしの方におすすめ時短家電
やはり、生活の環境やリズムが違えば、必要となる家電も変わってきます。
ここでは、とくに一人暮らしにおすすめする時短家電を紹介します。
ロボット掃除機
一人暮らしだと、ついおろそかになってしまう掃除。
週末にまとめてやろうと思っていても、日々の生活でチリやホコリはうっすらと溜まっていきます。そうなると、空気も悪くなって身体に良くないので、できれば毎日掃除をしたいものです。
そこで、仕事をしている間、ロボット掃除機に部屋の掃除を任せてみましょう。
タイマー機能があるので、時間を設定しておけば昼間仕事をしている間に掃除を完了させてくれます。掃除が終われば、充電器のところまで戻るので、充電切れの心配もありません。
また、自動で心配なのは、壁にぶつかって傷がつく、落下するといったちょっとしたトラブルです。
これは、ロボット掃除機の機能で周囲をセンサーで感知することができるので、落下や衝突を防止されます。また、カーペットなどの段差も乗り越えられる機能が搭載されたものがあるので、ちょっとした段差であれば問題なく掃除ができます。
昼でも夜でも、設定した時間に掃除をしてくれるので、掃除の悩み解消や掃除の時間の短縮にもつながります。
ただ、ロボット掃除機を快適に使うために必要なことは、床にものを置かないようにしてください。
段差を乗り越えられると話をしたので大丈夫かと思われるかもしれません。ですが、ロボット掃除機には、周囲を感知するセンサーがあるので、物が多いとそれらを感知して回避してしまいます。それが続くと、結果的に掃除ができる範囲が狭まり、あまり掃除ができていないという結果になります。
部屋にものが多い方は、部屋を片付けてからロボット掃除機の導入を検討してみましょう。
商品によって性能が異なりますので、確認をしてから購入をしてください。
【おすすめ商品】
アイロボット社が出しているルンバi7シリーズ(i7+)であれば、従来のものではなかった自動ごみ収集機(約10杯分収容可能)がセットなので、ごみを捨てる手間が省けます。また、アプリとの併用で、部屋の間取りを記憶させておけば、掃除されたくない場所の指定も可能です。
ハンディーアイロン
社会人で大切なことの1つに、見た目の清潔感があります。
しかし、毎日着替える服の洗濯やアイロンがけは大変で、特にスーツといった毎日着替えるのが難しい服装の場合はクリーニングに出す余裕もありません。
そこで活躍するのは、ハンガーにかけたままでもアイロンがけができるハンディーアイロンです。
ワイヤレスであったり、持ちやすかったりと形はいろいろあるので、性能や好みによって選んでください。
アイロンというと、わざわざアイロン台においてしっかり糊付けをしなくてはならないイメージがあります。ですが、毎日仕事があるとそういった手入れの時間が持てず、知らないうちによれたシャツやスーツを着ていることも……。
そんな問題も、ハンディーアイロンをかけるだけでシワのない状態になり、さらには殺菌・脱臭もできるのです。アイロン台を出す必要もなく、ハンガーにかけたままできるのでとても簡単に手入れが可能なので、一人暮らしの方におすすめする時短家電と言えます。
【おすすめ商品】
ティファールから出ている衣類スチーマー(アクセススチーム プラス)であれば、持ちやすいハンディータイプで、ハンガーにかけたまま服のしわを伸ばすことができます。また、スチーム量も選べるので、衣服に合わせて調節ができるので重宝します。
オーブンレンジ
普段の料理でいろいろな調理器具を使うのは大変で、調理の時間もなかなか取れずについ、簡単なものになってしまいがちです。または、お惣菜や外食などといったものが増え、健康面でも偏りが出てきてしまいます。
そこで、おすすめしたいのがオーブンレンジです。
電子レンジの機能はもちろんですが、グリルやオーブンの機能があるので幅広い料理に対応できます。
普段の料理でこだわってみたり、休日に時間ができたからパンやお菓子を作ってみたりもでき、新たな時間の過ごし方を見つけられます。
また、中にはスチーム機能もあり、余計な油を使わずに温められるのでよりヘルシーな料理を作ることができます。
オーブンレンジ一つでいろいろな温め方ができるので、これ一台あれば料理をする時間や手間が省けるので、料理に時間がかかる方にとって大きな時短になります。
ただ、サイズは大きいものが多いので、配置スペースはしっかりと確保しておきましょう。
【おすすめ商品】
東芝が出している石窯ドーム(ER-TD3000)は、薄型で比較的コンパクトであるのに、高火力でいろいろな調理に向いています。また、自動調理可能なメニューもあるので、料理が苦手な方でもラクに調理が可能です。
共働きにおすすめの時短家電
共働きとなると、家事の分担は重要になります。共同で使う家電は、お互いにとって使いやすいものを選ばなくてはなりません。
ここでは、とくに共働きをする方におすすめする時短家電を紹介します。
冷蔵庫
やはり、食材を保存しておく冷蔵庫はこだわっておきたい家電です。
冷蔵庫の容量や中の配置に加え、お互いが使いやすいと思えるといろいろな要望がわいてきます。
そこで、機能性が多い冷蔵庫に買い替えてはいかがでしょうか。
以前の冷蔵庫よりも保存力が高くなっており、食材の鮮度が落ちにくい性能を各メーカーで生み出しており、より長い期間の保存が可能です。中には完全な冷凍にしないので、調理をする際に解凍せずそのまま使えるので時短になる商品もあります。
また、メーカーによっては、アプリと連動している冷蔵庫もあり、レシピ検索などもできるため、料理が苦手な方でもメニューに困らずに済みます。
【おすすめ商品】
三菱電機が出している冷蔵庫(MX・WXシリーズ)であれば、肉・魚・野菜などが凍らせずに保存ができるので、調理する際に解凍時間がなくて済みます。冷凍が多い家庭や野菜が多い家庭で冷蔵庫のタイプも別れますので、生活に合わせた冷蔵庫を選ぶことをおすすめします。
フードプロセッサー
共働きでなくても、一家に一台あるととても便利な家電です。
食材を混ぜる、刻むなどの調理ができるので食材を切る時間が大きく短縮されます。
フードプロセッサーの中でも、据え置きやハンディータイプがあります。ほかにも、ブレンダーやミキサーなどの用途に合わせた器具があるので、自分に合うものを選んでみましょう。
料理が苦手な方でも、フードプロセッサーやブレンダーを使えばいろいろな料理が作れるようになります。
そして、子育て中の方にとってもおすすめと言える家電でもあります。
離乳食が必要なこどもがいる家庭にとっては、離乳食を作る際に活躍します。手で切ったりすりおろしたりよりするよりも、手早く綺麗に仕上がります。
道具も包丁やまな板などを使わなくても、フードプロセッサーだけで済むので片付けの時間も短縮できるのです。
共働きで栄養が足りてないと感じた時に、パートナーのために野菜ジュースやスムージーを作ってあげるのも、良いコミュニケーションのきっかけになりますよ。
【おすすめ商品】
テスコムが出しているスティックブレンダー(THM332)は、1台で「つぶす・刻む・混ぜる・おろす・泡立てる」の5つの機能を持つ便利な商品です。この1台だけで料理の幅が広がります。
ヘアドライヤー
お風呂上りのドライヤーや、朝身だしなみを整えるときにブローする、といった場面で使うドライヤーは、性能が悪かったり、古くなったりすると乾くまでに時間がかかってしまいます。
毎日使うものだからこそ、時間をかけたくないものです。
そこで注目するのが、マイナスイオン機能付きのドライヤーです。
ドライヤーは、風量が多く早く乾けばいいというわけではありません。髪を傷めず、効率よく髪を乾かせるようなものを選びましょう。効率良いドライヤーは、節電にもつながります。
マイナスイオンがあると、髪の潤いを保ったまま髪を乾かせるので、美容面でも効果的でヘアワックスなどの美容用品の出費を抑えることが可能です。
マイナスイオン機能が付いたドライヤーはコンパクトなものも多く、収納場所にも困りませんし、ヘアセットのために長時間使っていても腕が疲れにくくなっています。
男性も女性も使うドライヤーだからこそ、こだわってヘアケアも節電もこなしていきましょう。
【おすすめ商品】
パナソニックが出しているヘアードライヤー ナノケア(EH-NA9B)であれば、風量があるので速乾性が高く、髪への負担が減ります。また、独自の髪質改善方法で髪のケアも行えるのです。収納の際にも、折りたためるのでコンパクトにしまえ、手軽に取り出せます。
遠隔操作ができる家電を選ぶ
家にいなくても、スマホにダウンロードしたアプリから遠隔操作が可能な家電もあります。
夏や冬で活躍するエアコンの場合、家に着いてからスイッチを入れると部屋が適温になるまで時間がかかります。ですが、遠隔操作ができれば、家に着く前にエアコンのスイッチを入れることができるので、家に入るころには適温になって快適に過ごせます。
このように、遠隔操作が可能な家電を選べば時間の短縮にもなり、より快適に過ごせるようになります。
普段からスマホを活用されている方であればおすすめですが、アプリのダウンロードや設定などがあるので、アプリ操作が苦手な方にはあまりおすすめできません。
人を選ぶ機能ではありますが、使いこなせれば生活が楽しくなるので、興味がある方は是非検討してみてください。
家電を買い替えるときは必要なものから
時短生活をしたいからと一気に買い替えると、金銭的に大変なことはもちろんのこと、操作に慣れないうちは逆に手間取ってしまうことも多くあります。
それでは、せっかく買ったものの満足に効果が実感できません。
家電を買い替える、購入することを検討している場合は、一番必要なものから少しずつ買うのが良いでしょう。
一つずつ時短家電に慣れていき、それを使ってみて次に必要なものは何かを考えてください。もしかしたら、今はなくても大丈夫というものが出てくるかもしれないので、余計な出費を抑えることができます。
まとめ
いろいろな時短家電を紹介してきましたが、いかがでしょうか?
今使っている家電が古くなってきた、調子が悪い、こんなことをしてみたいといった思い当たることがあった方は、一度家電を見直してみましょう。
買い替えることで節電や、長い目で見たときの出費軽減につながる可能性があります。
時短家電と上手に付き合い、より快適に日々を過ごしていきましょう。