派遣社員の正社員登用と紹介予定派遣とは?仕組みや手続きの流れなど紹介

派遣社員として働いているけど、派遣先の企業で正社員として働きたいと考えたとき、どのような方法があるのかご存知でしょうか?

正社員になる方法といえば、正社員として募集している求人を探したりすることを想像されるかと思いますが、実は派遣社員から正社員へ切り替われる制度があるのです。

その制度は、「正社員登用制度」と「紹介予定派遣」の2種類あります。

ですが、企業側から正社員になってほしいと言われたとしても、さまざまな決まりがあるため段階を踏むことが必要です。

制度について知っておけば、正社員になりたいと考えた時に焦る心配を軽減することができます。

この記事では、派遣社員から正社員になる具体的な方法や、それぞれのメリット・デメリットの紹介をしていきます。

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派遣社員として働いてから正社員に切り替えたい方は、制度が適用されている派遣会社に登録をしましょう。最初から正社員として働くことに不安を感じる方にはおすすめの制度です。

初めての職場でもまずは派遣社員として働くことで、職場や業務内容について理解を深められます。それから正社員に切り替えることで、安心して働くことができますよ。
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派遣社員から正社員として働くことは可能か

結論から言うと、正社員として働くことは可能です。

もちろん、派遣社員を辞めて正社員として求人を出しているところを探す方法もありますが、派遣社員のまま正社員としての契約に切り替える方法が2つあります。

  • 正社員登用制度
  • 紹介予定派遣

どちらも正社員になるための制度の対象に該当するか、派遣契約期間がどれくらいなのかなどのさまざまな条件があります。

まずは、その条件をクリアしなければ正社員になることはできません。

企業や制度によって条件も異なるため、事前によく確認しておくことが必要です。

派遣社員と正社員の違いについては、こちらの「派遣社員の働き方とは?仕組みや正社員との違いなどをくわしく解説」でも解説しているので、あわせてご覧ください。

派遣社員から正社員になる仕組みがあるか

まずは、企業側に制度などの仕組みがあるかどうかを確認してください。

正社員になりたくても企業自体に仕組みがなければ正社員を目指すことも不可能です。

まずは制度があるのかをしっかり確認しましょう。

制度があった場合は企業から信頼を得て、正社員として働くことを希望していると派遣会社の担当者に相談をしてください。

相談をして制度を活用したいのであれば、正社員として雇うことでメリットがあると思ってもうことや、自分でも企業に貢献するような仕事がしたいと思うことが大切です。

派遣社員から正社員に登用された人がいたか

派遣社員を正社員にする仕組みがあった場合、正社員に登用された人がいたか確認が必要です。

仕組みや制度があっても、実際に登用実績がないこともあります。

派遣会社によっては仕組みや制度はあるものの、形だけになっている可能性もあるのです。

正社員を希望しているという話と一緒に、正社員登用や紹介予定派遣の制度があるかを聞くようにすると、自然な流れで制度についての話に入れますよ。

正社員登用制度を利用する

正社員登用制度は企業側が派遣社員やパート、アルバイトに対して正社員に応募するために設けている制度です。

この制度は法律で定められている制度ではないため、条件や制度の流れは企業それぞれで異なりますし、もとから正社員登用制度がない場合もあります。

正社員登用までの期間は、一般的に勤続年数1~2年程度とされています。

また、制度を利用するにあたって思っていたものと違ったということを避けるために、他にも確認が必要な内容もあります。

確認すること

【条件や基準】
正社員登用制度の条件はとくに決まりがなく、登用されるまでの期間や試験があるかなどは企業によって異なるので、自分が該当するかも含めて確認します。

採用時のミスマッチを防ぐためにも、正社員登用後の雇用条件もしっかり聞くことが必要です。

【派遣契約期間と応募・採用の時期】
派遣会社と派遣先の企業との間では派遣契約が結ばれていますが、その期間の途中での直接雇用は引き抜き行為になってしまい、派遣契約違反と判断されます。

派遣契約期間や応募時期は、事前に確認しておくことが大切です。

【正社員登用の実績】
正社員登用制度を設けていても実際の採用実績がない場合、形だけの制度となっている可能性もあります。
正社員登用の条件を聞く際に、最近の採用状況をそれとなく確認しておきましょう。

【採用試験の内容】
採用試験の内容を確認して今から準備して間に合うのか、間に合う場合は予習や復習を行うなど試験を受ける前にさまざまな対策をしておきます。

正社員登用の流れ

派遣会社によって変わりますが、一般的な正社員登用までの流れを簡単に紹介します。

    (1)雇用された際に条件を確認
    (2)一定期間勤務をするか正社員登用試験を受ける
    (3)上司や人事担当と雇用形態の変更について話し合う
    (4)条件に問題がないことを確認し雇用契約の変更・更新をする
    (5)企業への正社員採用がある程度確実になってから派遣会社にその旨を連絡

メリット・デメリット

正社員登用制度のメリットとデメリットを紹介しますので、制度を活用する方が良いか判断をする参考にしてください。

【メリット】

  • 実際に働くので雰囲気や業務内容を把握できる
  • 自分はどのような業務ができるかなどのアピールが可能
  • 自分も企業もお互いのことを知れるのでミスマッチが少ない

【デメリット】

  • さまざまな条件があるため誰でも正社員になれるわけではない
  • 登用実績がなく形だけの制度になっている場合もある
  • 正社員登用制度は企業によって条件などが異なるため確認が必要

紹介予定派遣を利用する

紹介予定派遣は通常の派遣とは違い、3~6ヶ月ほど派遣社員として派遣先の企業で働き、企業に直接雇用してもらえるか審査してもらう制度です。

派遣社員として働いたあとの採用は正社員とは限らず、契約社員やアルバイトとしての採用となる場合もあるので、事前に雇用形態の確認をしておきましょう。

また、派遣先の社員になるためには双方合意が前提なので、派遣先が提示した労働条件が納得いかない場合は断ることも可能です。

それと同様に、企業側が派遣社員を直接雇用しないという場合もあります。

確認すること

【就業条件明示書の内容】
就業条件明示書は、派遣会社が発行してくれる書類です。

就業条件の記載がしてあるので、雇用形態は正社員とは限らず契約社員の場合もあるため必ず確認します。

派遣社員として就業していた際の有給休暇の取り扱いなどの記載もあるので、しっかり内容を確かめておくことが必要です。

【企業が提示する労働条件】
派遣先の企業の社員になった時に派遣社員の時の給与を下回ることもあるので、必ず事前に確認しておいてください。

【派遣期間終了後も選考が行われるか】
企業によっては、派遣期間終了後にも再面接や企業独自の試験などの選考が行われることもあるので、前もって確かめておくことです。

紹介予定派遣の流れ

派遣会社によって変わる部分もありますが、一般的な流れを紹介します。

    (1)派遣会社の登録会に参加
    (2)派派遣会社の担当者から仕事の提案を受ける
    (3)派遣社員として最長6ヶ月間就業
    (5)派遣期間終了後、企業と派遣社員双方の意思確認
    (6)双方の合意後、正社員として入社

メリット・デメリット

紹介予定派遣のメリットとデメリットを紹介しますので、制度を活用する方が良いか判断をする参考にしてください。

【メリット】

  • 実際に働くので雰囲気や業務内容の把握ができる
  • 直接雇用が前提なので一般的な派遣社員とは異なる
  • 派遣会社が条件交渉などの代行をしてくれる

【デメリット】

  • 契約社員での雇用も考えられる
  • 企業側から雇用を断られることがある
  • 直接雇用時に契約条件が変わることもありえる

3年ルールとは

3年ルールとは、2015年に労働者派遣法が改正された制度で、同じ事業所で3年を超えて働き続けられない内容です。

この期間制限には、事業所単位と個人単位の2種類があります。

事業所単位の期間制限

同じ事業所の同じ部署での派遣社員の受け入れは最大で3年までされています。

たとえば、派遣社員Aさんが△部署で1年間働いたとして、次に来た派遣社員Bさんが△部署で働けるのは2年までになります。

個人単位の期間制限

派遣社員が同じ事業所や部署で働けるのは、最大で3年までです。

3年経った派遣社員は部署の異動や、別の派遣先を探すなど、ほかの働き方をしなければならなりません。

まとめ

派遣社員が正社員になることは可能で、方法としては企業側が設けている正社員登用制度の利用か派遣会社からの紹介予定派遣という2つの方法があります。

正社員登用制度は、派遣社員だけが対象ではなくパートやアルバイトでも応募できる制度です。

企業によって条件の内容が異なるため、正社員登用を目的として就業を検討するのであれば、就業前にしっかり条件の確認をするようにしましょう。

もう1つの紹介予定派遣は、正社員だけではなく契約社員での雇用になる場合もあるので確認が必要です。

メリットやデメリットを参考に、自分が派遣社員のままが良いか、正社員への切り替えを目指した方が良いかを派遣会社の担当者と相談しながら選択してください。

正社員に切り替える前に派遣でスキルアップを目指しませんか?
正社員登用や紹介予定派遣などは、派遣社員として働く期間が定められています。スキルに不安がある方は、まず派遣社員として自分のスキルに自信がつくまで現場で経験を積むことをおすすめします。

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