製造業に必要な資格はいくつある? 工場で働く際に必要な資格を徹底解説

製造業には数多くの資格があります。

その種類も「特別教育の資格」「技能講習の資格」「国家資格」などと多岐にわたり、何から取得すれば良いのか混乱しがち。

どうせなら効率よく、ピンポイントの資格を取得したいものです。

では、工場で働く際に必要、または有利な資格とは何なのでしょうか。

そしてそれぞれの資格取得の難易度はどのくらいなのか?

これから資格取得を検討している方は手探り状態だと思います。

この記事では、そんな資格ビギナーにとっても有効な資格のイロハを指南します!

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製造業は資格取得でキャリアアップへの道が拓かれる!


一口に製造業と言っても、その種類はさまざま。

もちろん、業務内容によって活かせる資格の種類もさまざまです。

ただし、有資格者であれば特別手当が支給されることもあるし、転職の際も有利になります。

つまり、資格取得でキャリアアップにつながるということ!

資格についても、学科試験に合格すれば資格が取得できる「特別教育」、学科試験と実技試験に合格すれば取得できる「技能講習」、国や、国が認可している施設が認定する「国家資格」があります。

もちろん難易度は特別教育<技能講習<国家資格の順となります。

特別教育に合格したら取得できる資格

  • アーク溶接・・・電気を利用して金属をつなげる仕事に必要な資格です。
  • フォークリフト特別教育・・・最大荷重1トン未満のフォークリフトを扱う場合はこの資格取得が法律により定められています。
  • クレーン運転士免許(5t未満限定)・・・規模の小さいクレーンを運転する資格です。

技能講習に合格したら取得できる資格

  • ガス溶接・・・アセチレンと酸素を混合させ鉄同士の接合を行うための資格です。
  • 銀ろう付け・・・ガスバーナーとトーチを使った溶接に必要な資格です。
  • フォークリフト運転技能者・・・最大荷重の制限がないフォークリフトを運転するための資格です。
  • 玉掛け技能者・・・クレーン車にフック掛け&取り外しをすることができる資格です。危険を伴う作業のため、資格取得の難易度も割と高度なものになっています。
  • クレーン運転士免許・・・つり上げ荷重が5t未満を含む5t以上のクレーンを全て操作することができる資格です。

国家資格

  • 危険物取扱者・・・危険物の取り扱いや、その立ち会いの際に必要な資格です。この資格を有していると、職務手当を受け取ることができるのがほとんどです。
  • 衛生管理者・・・作業場の衛生面を管理するための国家資格です。一定規模以上の職場では衛生管理者の設置が法で定められているので、どんな職場においても需要がある資格です。
  • 電気工事士・・・電気機械の専門的な知識と技能を証明される国家資格です。
  • 電子機器組立技能士・・・電気機器の組立や調査・検査などを行う資格です。
  • 機械保全技能士・・・現場の機械の修理などを行うための資格です。

どうせ資格を取得するのなら国家資格がいい! 受験資格や難易度は?


「国家資格だけにハードルが高いのでは?」そう考えるのは通常のことだと思います。

では改めて国家資格取得の難易度について解説します。

危険物取扱者

危険物は多岐に渡るため、危険物取扱者の資格は甲種・乙種・丙種の3種に分かれています。

さらに乙種では第1類~第6類に細分化されています。

試験はマークシート方式で、合格率は40%程度です。

甲種については、下記のとおり受験資格が必要で、乙種・丙種については不問です。

  • 大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者
  • 乙種危険物取扱者免状の交付を受けた後、危険物製造所等における危険物取扱いの実務経験が2年以上の者
  • 乙種危険物取扱者免状を有する者で、「第1類または第6類」「第2類または第4類」「第3類」「第5類」の4種類以上を取得している者
  • 修士・博士の学位を有する者

衛生管理者

特定業種に限定される第2種と、有毒業務を含むすべての業種に携わる第1種があります。

受験資格は下記のとおりです。

  • 大学、高等専門学校卒業者で、1年以上の実務経験者
  • 高校卒業者で、3年以上の実務経験者
  • 10年以上の実務経験者

合格率は第1種が45%、第2種で55%ほどです。

電気工事士

受験資格はとくにありません。

ただ、第一種電気工事士の場合は電気工事士としての実務経験が必要となります。

合格率は、一種筆記47%、一種技能64%、二種筆記58%、二種技能70%となっています。

電子機器組立技能士

特級から3級まであり、3級以外は実務経験が必要です。

学科試験と実技試験があり、実技試験ではプリント配線板への電子部品のハンダづけ作業が主に出題されます。

合格率は特級:25・7%、1級:43.5%、2級:44.6%です。(3級は公開されていませんが、合格率は高いです)

機械保全技能士

特級・1級・2級・3級の等級があり、3級以外は実務経験が必要になります。

合格率は特級で約20%、1級で約16%ととてもハードルが高いですが、3級なら約66%となっています。

国家資格ではないけれど、取得したら便利な資格って?

法律で定められていなくても、製造業で有利になる資格を解説します!

参考までですが、きっと役に立つはずです。

あわせて取得したい、CAD利用技術資格

商品開発に欠かすことができないのがCAD利用技術資格です。

建築・土木・機械・電気業界で広く活用されてきましたが、最近ではアパレルメーカーでも導入する企業が増えています。

さまざまな現場で重宝されるので、取得しておいて損はないでしょう。

まとめ

製造業には数多くの資格が存在します。

そのすべてを取得するには時間も費用も必要だから、まずは現在の仕事と今後のライフプランを考慮して取得する資格を選択しても良いと思います。

ただ、多数の資格を保有していると、それだけ働き口が多いのは事実。

業務で取得できる資格もありますが、少し時間に余裕がある方はほかの資格取得も検討をしてみてはいかがでしょうか。

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