履歴書の特技や趣味に困ったら?見つける6つのコツや例文など解説

履歴書を作成するとき、項目通りに書けば良いのですが、趣味や特技欄といった自分の言葉で書かなくてはならない項目は難しいと感じてしまうものです。

とくに、特技がないと思っている方にとっては一番の難所と言えます。

しかし、特技は誰もが持っているものなので、自分には何もないと思いこまず自分を見つめ直せばきっと見付かります。

そこで、表現に迷いがちな特技欄の書き方や例文の紹介、特技が見つからないときの見つけ方などを紹介していきます。

書き方や特技の見つけ方を上手く活用することで、良い印象を与えることができますよ。

これから履歴書を書こうとしている方の参考にもなると思うので、ぜひご覧ください。

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特技欄の役割とは?

特技を書くのが苦手だと「なんでこんな項目があるの?」「仕事と関係ないよね?」と思われることは少なくありません。

しかし、この項目は採用を決めるうえで必要となる項目だといえます。

ここでは、履歴書に書く特技の意味を説明していきます。

応募者の人柄が見える

その人が何を特技にしているかで、その人がどういう人なのか、何に興味があるのかが見えてきます。

その人が会社に合うかという部分も採用するための大事な要素なので、面接官は人柄も重視しています。

応募者の特技の話をすることで少しでもその人らしさを見ようと、この特技を話題に出します。

面接の空気の緩和

面接となると、応募者はその会社で採用されたいと思い、面接官は応募者を見極めなければと互いに緊張してしまうものです。

そこで、堅苦しい質問ではなくこうした特技を聞いて応募者の好きな話題を出すことで面接の空気の緊張がほぐれます。

面接官も、応募者が話すことをきっかけに話題を広げればその人の内面が見えてきて、より応募者の人柄を理解することができます。

つまり、この特技というのは応募者が緊張をほぐしつつ自分らしさを出せるし、面接官は応募者の人柄を見ることができる、重要な質問材料と言えるのです。

注意!特技とは別物

履歴書によっては、特技欄に「趣味・特技」と書いてあることがあります。

元から特技と趣味が似ていることもあって混同される方もいますが、厳密には意味や印象が少し異なります。

一般的ではありますが、特技とは得意で人に誇れることや仕事に活かせるもの、趣味は楽しみや息抜きのために行っていることと分けられることが多いです。

以下の一覧でわかりやすくまとめているので、履歴書に書く要素を選ぶ参考にしてください。

【特技と趣味の違い】

項目特技趣味
意味得意・能力としてアピールできる楽しみや気分転換のため
印象仕事や行動の特徴が伝わる人柄やライフスタイルが伝わる
早起き・整理整頓・料理など読書・音楽・散歩など

特技が見つからない理由

特技が見つからなくて履歴書に「特になし」と書いてしまうと、転職や就活への意欲がないとみられる恐れがあるため避けましょう。

また、こちらの「特技が思いつかなくても「特になし」は良くない」でも避けた方が良い理由を解説しているので、気になる方はあわせてご覧ください。

そして、人は少なからず特技を持っているため、見つからないで終わらせるのではなく見つける工夫をすることが大切です。

ここでは、特技が見つからない理由を紹介していきますので、自分の特技が見つからない原因を知りたい方は参考にしてみてください。

特別なものと思い込んでいる

特技と聞いてイメージするものとして資格や技能、ほかの誰よりも秀でているものを思い浮かべる方は少なくありません。

実際は、日常の中で自然にできることや自分が得意だと感じていることでも十分特技と言えるのです。

自分にとっては自然なことでできて当然なため、それが特技と気付けない可能性があります。

何を得意としているかこれまでの自分を振り返り、自分らしい視点で特技を見つけてください。

自分の強みに気づいていない

他の人にとって難しく感じることが自分には当たり前にできることがあれば、それも立派な特技です。

しかし、これは一人では気づきにくいためこれまでの自分を振り返ったり、ほかの人に聞いてみたりすることをおすすめします。

アピールすることが苦手

特技の書き方を解説されて実際に書いてみると、本当にこんな当たり前のことを書いて大丈夫なのか?と心配になって書くことができなくなる経験はありませんか?

ほかの人から褒められることでも自分にとっては自然なことのため、それを特技として書くことに不安がよぎって苦手意識が芽生えます。

特技欄ではスキルや仕事で活かせるかだけでなく、人柄や仕事に対する姿勢なども見られるのでアピールのやり方を検討していきましょう。

自己分析が不十分

これまでに話した内容を実行するためには、自分についてくわしく知っていなくては見つけることが難しいです。

自己分析をするためには過去の自分の振り返りが必要で、学生時代や社会人になってからの自分がどのように過ごしてきたかを紙に書き出してみてください。

言葉にすることで自分にはどのような特技があるかが明確になっていくため、整理しやすくなりますよ。

自分の特技を見つける5つのコツ

原因を話してきましたが、実際にどうやって探せば良いかわからない方もいます。

この項目では、自分の特技を見つけるためのコツを5つ紹介しますので、何を履歴書に書いたら良いか悩まれている方は参考にしてください。

日頃から自然とできていること

日常生活で当たり前のようにできていることが特技だった可能性があるため、普段から自分が行っていることを思い出してみてください。

たとえば、朝起きたら最初に掃除をする、健康のために毎日1時間は運動をするなど自然と続けていることがあればそれも特技といえます。

何かを続けられるだけでも立派な特技なので、自分の続けていることを深掘りしていきましょう。

褒められたり頼られたりしたこと

誰かに褒められる部分が特技になることは多く、さらに誰かの役に立てたのであれば仕事でもうまく活かすことも可能です。

また、その特技がどのようなときに褒められたかを思い出し、それがどうして褒められたかを深掘りすることで自分は何が得意か見えてきます。

褒められたことと何が役立ったかを明確にすることで、それが自分の特技や強みになることもありますよ。

過去の経験を振り返る

よく、学生時代の部活やボランティア活動などでどのようなことをやってきたかを面接で話される方がいます。

過去の経験を深掘りすることで自分の特技に気づき、自信をもってアピールするとこができるようになります。

もちろん、アルバイトの経験や家族・友人との付き合い方からも見つかることがあるので、印象に残る過去の経験を振り返ってみましょう。

成長意欲や自己管理能力に関すること

資格を取得するために日々の勉強を続けている、スケジュール管理は一日の始まりのルーティーンであるなど、地道に努力を続けられるのも立派な特技です。

また、ルーティーンとして取り入れていることでいつもの調子を保てるといった自己管理能力も長けていると仕事で活かしやすい要素とも言えます。

このような要素が備わっていると、仕事に対しても前向きに担ってくれそうだと採用担当者に良い印象を与えることも可能です。

AIを活用して深掘りする

これまでのコツを説明してきましたが、やはり一人では限界があります。

そこで、近年はAIも普及しているため自己分析を行ってくれるツールが普及しています。

自分では気づけない観点からの意見やそのことを言語化してくれるので、面接時に採用担当者に伝えることも楽になりますよ。

特技や趣味を伝えるポイント3つ

特技や趣味を見つけたとしても、それを上手く伝えなくては相手に理解してもらえないこともあります。

相手にどうすれば自分が言いたいことが伝わるか、ここでは特技や趣味を伝えるポイントを3つ紹介します。

実際に履歴書に書いたり面接で説明したりするのが苦手な方は、3つのポイントを意識してみてください。

結論から始める

特技や趣味であれば「私は○○が得意です」と最初に伝えることがおすすめです。

これから何について話すかが明確になっていると、聞く相手もこれから何を話されるかを意識した状態で話が聞けて理解しやすくなります。

また、自分でも話す内容を意識することができるので、話の軸がブレずに伝えることができますよ。

簡潔にわかりやすく

履歴書にある特技欄は枠が決まっているのでその中に収まるように書く必要があります。

そのため、枠いっぱいに内容を書いてしまうとわかりづらくなる恐れがあるため、内容はなるべく簡潔にまとめるようにしましょう。

とくに、履歴書となるとしっかり書かなくてはならないと意識してしまって内容が長くなると結局何が言いたいかわからない文章になってしまいます。

文章をまとめるのが苦手な方は、以下のようにまとめることもできますよ。

    読書(1か月で5冊読むことが目標で、読んだ後は感想を文章でまとめています。)
    ランニング(毎日1時間は時間をとって家の周りを走るようにしています。)

文章にしなくても、要点をまとめるだけで伝わりやすさが変わります。

面接でも説明することを想定する

履歴書に書いても、面接で直接本人から趣味や特技について聞きたいと思うのが面接官です。

趣味や特技を履歴書に書くときは、面接で説明することも想定しておきましょう。

履歴書に詳しく書いたとしても、やはりその人が本当にそれを特技としているのか、どんな話し方をするのかなどを見るために高い確率で質問されます。

しっかりと伝えたいことを話せるように、前もってどんなことを話すのかを決めておくことで、面接当日に緊張で話したいことを忘れてしまうことを防ぐ予防策になります。

考えておくことは、以下3種類の内容です。

  • 特技は何か
  • 何故それが特技と言える理由
  • その特技で成果を残していればそのことも伝える

よくありそうな「読書」「スポーツ」「料理」などの場合は、特にこういった前もって準備することにより、面接官の印象に残るような返答ができるかもしれませんよ。

面接の際に印象を良くするポイントや、逆に嫌がられるポイントが「面接の自己紹介とは?好印象を与える7つのポイントやNG例文などを紹介」で解説されています。

面接に自信がない方は、こちらもあわせてご覧ください。

例文一覧

では、実際にどのように書けば良いのか、いくつか例を挙げて紹介していきます。

何にポイントを置けば良いのかについても説明しているので、是非ご覧ください。

安心の定番となる特技

    料理、読書、スポーツなど

これらの特技は、様々な場面で使えて社会的にも必要となる場合が多いものです。

専業主婦をしていて社会経験が少なく履歴書に書くことが思いつかないというパートの人でも、料理や読書といった仕事経験に左右されないのでおすすめです。

困ったときは特技として検討してみましょう。

ただし、定番とも言える特技である一方、特技として挙げる人が多いので、周りに埋もれてしまわないようご注意ください。

【特技欄】
料理(家では自炊をしていて、栄養バランスを考えてレシピを考えることが好きです。)
【面接時】
私は、1人暮らしを始めてから自炊をきっかけに料理が好きになりました。とくに、栄養バランスを考えて彩りある料理は見た目でも楽しめるので、自分でレシピを考えたり、より良くするための改善点を日々探しています。

社会で役立つ特技

    パソコン操作、掃除、書道、整理整頓、コミュニケーションをとることなど

こういった特技は、社会に出ても役立つので重宝されます。

「パソコン操作」は、会社側にとっても仕事を教えるときに理解が早くなるので、即戦力として期待されて採用される確率が高くなります。

「掃除」の場合は、清掃業であればもちろん必要となりますが、それ以外でも役立ちます。

掃除ができることを言い換えれば、「身の回りの片づけができる」「整理整頓ができる」となり、清潔感があると印象付けられます。

人と接するのに清潔感は大切なことになりますので、悪い印象を与えることはほとんどない特技になるのです。

このように、別視点で見て言い方を変えて説明するのも特技としてアピールできるのです。

【特技欄】
パソコン操作(パソコンは家でも良く使っていて、特にタイピングが得意なので早く文章を打つことができます。)
【面接時】
学生時代には、パソコンの授業が取り入れられていたこともあり、タイピングが得意になりました。ExcelやWord、PowerPointなどのアプリも仕様していたので、前職でも資料が見やすいと言われ、データリストの基礎となる表を作成していました。

交流で役立つ特技

    ハンドメイド、スポーツ、釣り、ブログ、旅行の計画を立てるなど

直接的に仕事で役立つことではないかもしれませんが、人となりが見えてくる特技もよく見らることがあります。

自分が経験したことや相手からの話を聞くことでさらに知識が広がり、周りとの交流も円滑になるので会社の人と慣れるきっかけにもなります。

また、長く続けていることであれば、1つのことを続けられる持続力があるという印象を与えられますよ。

【特技欄】
ハンドメイド(特にビーズのアクセサリー作りが得意です。作り方などもブログで紹介しています)
【面接時】
子供のころから細かい作業が好きで、ビーズなどをつなげてネックレスを作ったりしていました。大学時代にアクセサリーの材料を扱う手芸店に出会い、そこでビーズを使ったより細かいアクセサリーを作ろうと始めました。今では、ブログに作り方やコツなども紹介しています。

性格から見つける特技

    何事も前向きにとらえられる、好奇心旺盛、集中力がある、負けず嫌い、行動力があるなど

これらは特に何がというものではなく、自分の性格から導き出す特技です。

ただ自分の性格をいうのではなく、そこからどういった結果がだせるかを説明することで特技となります。

また、この性格の場合は「特技などの名称」「補足的な説明文」で構成するのが難しいこともあります。

どのときの書き方は、まずはどんな自分がどんな性格なのかを紹介し、それをどう仕事に活かせるかをアピールします。

デメリットとなりそうな場合も、どれをどうプラスに変えるかによってデメリットをメリットに変えることができます。

【特技欄】
作業を始めると時間を忘れて没頭してしまうほどの集中力があります。
【面接時】
私は、昔から何でも作業を始めると時間を忘れて没頭してしまうことがあります。ですが、そのおかげで前の職場が電話などで騒がしい時があっても作業に専念出来ました。

注意が必要な特技


これまでいろいろな特技について説明をしてきました。

なかには特技としては悪印象を与えてしまうものもあるので、特技として書くことに注意が必要なものを紹介していきます。

ギャンブル系

「日常のストレスをパチンコやスロットで発散しているうちに、自慢できるほどの腕前になった!」という方がいるかもしれません。

確かに、日常のストレス発散にギャンブルを趣味としている方はいらっしゃいますし、そのこと自体が悪いと決めつけてはいけません。

しかし、それが仕事に影響してくる面接だとしたらどうでしょうか。

普段は熱心に仕事をして結果を出してくれても、その収入がすべてギャンブルに使用しているのでは?と思われてしまっては、せっかくの好印象も台無しです。

了見が狭く感じられても、本人から「自分はギャンブル好き」と聞かされると印象はポジティブに働きづらい傾向があります。

政治や宗教系

政治については、時事的問題をよく知っているということで、社会に興味があるという印象を与えることができます。

ですが、あまりに偏った考え方であったり、差別的な意見を言ってしまう可能性があるので、印象が悪くなってしまいます。

差別的な印象を与えてしまうようなことは言わないように、注意をしておきましょう。

嘘の特技

自分の特技が仕事に活かしたり、良い印象を与えられなさそうだと思ったとき、あまりやったことがないのに特技としてしまう、嘘の特技は書かないようにしてください。

面接時に印象を良くしたとしても、入社した後にその特技について問われたり、特技を活かした仕事を期待されるとボロが出てしまい、嘘だとばれてしまいます。

すると「この人は採用されるために嘘をつくのか」と思われてしまい、解雇となってしまう可能性も出てきます。

特技が思いつかなくても「特になし」は良くない

どうしても特技が見つからない場合、空欄は良くないと思って「特になし」と書いてしまっていませんか?

確かに空欄のまま提出するのは印象が悪くなってしまいますが、「特になし」と書くのも印象は良くないのです。

最初に話しましたが、趣味・特技は直接的に採用に影響するわけではありませんが、応募者の人柄を見るための項目なので、その人を知りたいという意思があります。

それなのに、何もないとなると人柄を見ることが出来ず、印象が悪くなる可能性が出てきます。

もちろん、「注意が必要な特技」で紹介したようなギャンブルや嘘の特技は書かない方が良いので、それと比べれば「特になし」でも大丈夫です。

ですが、一番良いことは何かしらの特技を書くことです。

自分では分からないのであれば、他の人に自分の特技は何だと思うかを聞いてみてください。

意外と自分では当然と思っているようなことが、他の人から見たら十分に特技と言えるものもありますよ。

よくある質問

ここでは、履歴書の特技や趣味に関してよく聞かれる質問を回答付きで紹介していきます。

履歴書に書く特技は仕事で活かせた方が良いですか?

人柄を見る目的もあるので必ずしも仕事で活かせなくてはならないのではありませんが、仕事に関連づけることで仕事に対する意欲をアピールできます。

たとえば、長く続けていることがあれば一つのことを続けることを、パソコン操作が得意であればタイピングが得意で文字を早く打てるなどがあります。

ほかにも、どのような特技や趣味があるかを「例文一覧」で解説しているので、気になる方は参考にしてください。

特技や趣味をわかりやすく伝えるにはどうすれば良いですか?

履歴書の特技欄にすべてを書く必要はなく、簡潔にわかりやすく書くことが重要です。

くわしい内容は面接時に話せば良いので、まずは自分がどのような特技を持っているか一番伝えたいポイントをまとめましょう。

ほかにも書き方のコツがあるので、こちらの「特技や趣味を伝えるポイント3つ」を確認して履歴書に書いてみてください。

まとめ

人は誰でも1つは趣味や特技を持っているものなので、「自分には何もない」と決めつけてしまうと見つかるものも見つからなくなってしまいます。

自分の特技となることはなんだろう、と自分の生活を振り返ってみましょう。

気づかなかった自分の特技を発見できれば、自信にもつながりますよ!

自己PRにも繋がる特技欄を活用し、面接の際に自分への印象をアップさせてください。

また、近年ではパソコンやアプリで作成した履歴書でも良い会社が増えてきています。

手書きでの作成が苦手な方は、こちらの「履歴書アプリおすすめランキング7選!書き方のコツも紹介」もご覧ください。

今回の内容を参考に、自分の特技や趣味を見つけて履歴書の作成を進めていきましょう。

派遣なら履歴書を省ける場合がある
実は、履歴書は派遣社員であれば不要な場合があります。代わりとなる書類が派遣会社ごとに用意されているので、履歴書よりも書きやすいのです。

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