大学を卒業後、正社員ではなく派遣社員として働くという選択をする人が年々増えてきています。大卒後に正社員ではなく派遣社員として働いていると、周囲の目が気になったり不安を感じたりすることもあると思います。
ですが、正社員ではなく派遣社員を選ぶことによるメリットは多く存在するのです。今回は、大卒派遣社員ならではのメリットについてご紹介します。
将来の目標を明確に持ちつつ働ける
大学を卒業後、特にやりたいことがなく正社員として就職する人は多いです。しかし正社員として就職してしまうと、新しくやりたいことが見つかっても簡単に辞めることは難しい傾向にあります。派遣社員であれば、働きつつ将来の目標を固めることが可能です。派遣社員からのスタートの場合、以下のようなプランが挙げられます。
- 派遣社員としてスキルを積み、正社員へステップアップ
- 派遣社員の勤務を続けながらスキルアップのために資格取得を目指す
最初から正社員で働いていると、会社の業務に集中しながら、将来の目標を達成するための方法を自分1人で考えなければいけません。しかし、派遣社員の場合には派遣会社のエージェントがいます。働きながら自分の将来の目標をクリアするための方法を相談することで、自分の目標に近づける仕事を紹介してくれるでしょう。派遣会社の中には正社員登用制度を設けているところもありますし、将来の目標に関して相談できる人がいるのは派遣社員ならではの強みです。
スキルアップセミナーを安価で受けられる
大学を卒業してから就職する場合、正社員や派遣社員は関係なく、業務に関する資格や特別なスキルを持っていないことが多いです。派遣社員の場合は所有資格やスキルに合わせて職種を選ぶことになるため、最初は選べる職種が少なく多くの人は未経験者歓迎が多い事務職を選択します。
しかし、派遣会社が独自に行っているセミナーや提携している資格学校などを利用すれば、資格取得やスキルアップも可能です。Microsoft Officeを極めたい場合にはMOS、語学力を上げたい場合にはTOEICやeラーニング、経理として働きたい場合には簿記などさまざまなスキルアップ支援を行っている派遣会社が多いようです。
個人で資格学校に入学したり勉強したりするより、リーズナブルな価格で受けられる講座も多いです。
正社員として働いていると残業などで長引きがちな勤務時間も、派遣社員であれば基本的に固定で、資格の勉強やスキルアップに当てられる時間もわかりやすいため、スキルアップしながら働くのであれば派遣社員の方が有利な傾向にあるでしょう。
紹介予定派遣でミスマッチ対策が可能
大学を卒業してから正社員として就職する場合、就職活動として各会社のリサーチを行う人が多いです。しかし、念入りなリサーチを行った場合であっても、自分の想像と異なっていたり、合わなかったりする場合があります。新入社員として入社してからミスマッチに気付いたとしても、すぐには退職しづらいです。
一方で派遣社員の中には契約期間が定められた派遣社員の他に、紹介予定派遣というものがあります。紹介予定派遣は派遣先企業の正社員になることを前提としているので、正社員になる前に職場の雰囲気や仕事内容を事前に把握することが可能です。
紹介予定派遣としての派遣期間中に合わないと思ったら断ることも可能なので、ミスマッチを防ぎたいという場合は紹介予定派遣からはじめるのがおすすめです。
即戦力として働くことができる
一般的に正社員は数ヶ月間の研修を行い、徐々に職務に慣れていきます。一方、派遣社員は正社員とは異なり、即戦力としての実力が求められます。学生時代のアルバイト経験などはもちろん、自分が持つスキルに合わせて自分の実力をすぐに発揮することができるのが派遣社員です。
大学時代に特に資格を取っていない、有益なスキルを持っていないという場合には経験不問・未経験歓迎の事務職などにつくことが多くなります。経験不問・未経験歓迎の職種であれば、スキルが少ない場合であっても即戦力になれる業務が多いです。未経験歓迎の職種からはじめたとしても、派遣社員として勤務しつつスキルを増やし、即戦力として働ける分野を増やすことが可能です。
まとめ
大学卒業後に派遣社員として勤務することの、4つのメリットをご紹介しました。
将来の目標を持ちながら、スキルアップしつつ仕事ができる、就職時のミスマッチを減らすことができる、入社後すぐに即戦力としてバリバリ働ける、などの特徴があるので、派遣社員として働く大卒就職者の人はこれらの点を意識してみてはいかがでしょうか?
参考サイト: