厚生労働省が出している「令和4年(2022) 人口動態統計(確定数)の概況」によると、2022年の離婚件数は17万9099組でした。
さまざまな理由で離婚をされる方がいますが、離婚後に以下のような悩みが出てくる可能性があります。
- 離婚が成立した後の生活費はどれくらい必要か
- どのくらい生活費を稼げるか
- 仕事に就くことを考えたとき、結婚前のキャリアスキルは活かせるか
この記事では、専業主婦の離婚後の生活にはいくら必要となるかの解説や離婚後の転職でおすすめの職種や資格などを紹介していきます。
すぐに仕事を探す方法やおすすめの職種について知りたい方は、こちらの「離婚後に仕事を探す方法」「専業主婦からの就活におすすめの職種」をご覧ください。
- 離婚後の生活を安定させるためにも仕事を探しませんか?
- 「離婚して落ち着いてきたから働きたい」
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目次
離婚した後の母子家庭でかかる費用
専業主婦が離婚を考えるとき、子どものいない夫婦であれば、ある程度生活の見込みを立てられる可能性があります。
なぜなら、自分自身の現在の稼ぎをベースに今後の生活をイメージしやすいからです。
一方で、子どもを連れての離婚の場合や、子どもの有無にかかわらず専業主婦の女性が離婚に踏み切る場合には、月々あるいは年間いくらほどの生活費が必要かを概算します。
そのためにどういう暮らし、働き方をすればよいのかを前もって熟考しておく必要があります。
離婚後の生活に最低限の生活費はいくらかかるかは、大まかであれば予測することが可能です。
よりくわしく何にお金がかかるかを知っておいた方が、離婚後の予定や計画が立てやすくなります。
そこで、離婚後ではどんなことにお金がかかるのかについて、一例を紹介していきます。
家賃
実家に戻る場合や、既に購入済みの持ち家に住む場合にはあまり考えなくても良いのですが、住まいが賃貸であれば月々の家賃が必要です。
立地や広さ、築年数などの条件により値段の幅はあっても、賃貸審査の際に目安となるのが「手取り収入の30%程度」と言われています。
そして、厚生労働省の「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果報告」によれば、2020年(令和2年)シングルマザーの平均年収は272万円(自身の収入)です。
この平均収入をもとに家賃にかけられる費用は、以下の計算式で計算すると5万1000円ほどでした。
・月収入:平均272万円÷12か月=約22万7000円
・手取り額:約22万7000円-75%=17万円
・家賃目安:17万円÷30%=5万1000円
ただ、全国賃貸管理ビジネス協会が発表している「全国家賃動向」によると2023年12月時点で全国平均は5万978円だったため、余裕があるわけではありません。
光熱費・携帯代
電気・ガス・水道に加え携帯電話やスマートフォンなどにも費用が掛かってくるため、少しの節約は可能でもそれらが全くない状態での生活は難しいといえます。
目安としては、光熱費は住まいの広さや季節にもよりますが毎月1~2万円程度、携帯電話料金も1万円程度必要となります。
食費
子どもの人数や年齢により食費なども変動する場合がありますが、親子一人あたり2~3万円程度で見積もるのが一般的でしょう。
教育費
公立の小学校の場合、授業料は無料ですが、給食費や学校納付金、学校外活動費などが発生します。
また、2019年10月から、幼児教育・保育の無償化がスタートしましたが、現代は習い事に通う子どもも少なくありません。
1つの習い事に対して、おおよその月謝5,000円~1万円程度ですので、それぞれの習い事の状況や数にあわせて費用がかさんできます。
保険料
自分に何かあったときのために加入しておく生命保険ですが、掛け捨てで3,000円~5,000円程度です。
ライフスタイルが変わるタイミングで保険料を見直す人も多くいますので、離婚を機に考えてみるのもよいでしょう。
そのほか
日用品の購入、交通費や交際費、女性自身の身だしなみに関わる費用なども、確保が必要です。
子どもの人数や年齢によって変動はあるため、これまでに紹介してきた家賃や食費などの必ず必要となる費用以外で計算をしていくことをおすすめします。
離婚後の子育てと仕事を両立させるコツ
最低いくら稼がなければいけないのを理解したら、その「収入」を目指して仕事を探します。
ただし、子どもを連れての離婚の場合には、子どもの年齢も加味しなければいけません。
未就学の子連れの場合
保育園等、まずは子どもを預けられる場所を探します。
安心して子どもを預けられる環境を確保できたら、保育時間と相談しながら働き方を決めます。
延長料金を支払うことで夜間まで預かってもらえる場合は、正社員や契約社員としてフルタイムで働くことも可能です。
預ける時間が限られている場合には、その時間をうまく活用しながらのパートやバイト、時間や預け先を気にせず働ける在宅ワークなどをおすすめします。
小学生の子連れの場合
放課後や夏休みなど長期休暇中に預かってもらえる場所や面倒を見てくれる人を確保できるかどうかによって働き方を選ばなければいけません。
そのあたりの状況が整っていれば、フルタイムで仕事に就くこともできます。
フルタイム勤務を希望することが最優先事項であれば、普段利用している預け先で時間外にどのような対応をしてもらえるのかを確認しておきましょう。
そこに過不足があれば、二次的に子どもを預けられるサービスや場所を探します。
子どもが学校に行っている間だけであれば、時短勤務が可能な職場やパート・アルバイトなどで比較的自由がきく条件の働き方がおすすめです。
中学生以上の子連れの場合
中学生以上になれば手が離れる部分も大きく、選べる働き方も増えていきます。
急な発熱や土日出勤などイレギュラーな対応が必要になったときには、自治体が運営する「ファミリーサポート」の制度や病児保育、ベビーシッターなどを活用しましょう。
専業主婦でも仕事は見つかる?
厚生労働省の「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果発表」によると、仕事をしているシングルマザーの割合は86.3%と出ています。
そして、その内正社員の割合は48.8%、パートやアルバイトの割合は38.8%でした。
この結果を見ると、社会から離れていたとしても正社員を目指すことは可能であることがわかります。
仕事を探す際、年齢やブランクの有無にかかわらず、まずは結婚前や出産前に携わっていた仕事のキャリアやスキルを活かすことができるかどうかを見極めます。
過去に培ったキャリアやスキルを活かせるのであれば、その分野の就職口の求人を探すことで仕事に慣れるのも早まりますよ。
過去に就いていた職業と全く同じでなくとも、同業種であれば「経験者」に該当する場合もあるので、気になる求人情報に対しては積極的に問い合わせをすることが肝心です。
資格や専門的な知識が必要な職種ほど「経験者」が優遇されるため、正社員としての採用への近道だといえます。
その一方で、即座に活かせるスキルや資格がないからといって、心配したり落ち込んだりする必要はありません。
いきなり正社員での起用を目指すのは少し難しいかもしれませんが、パートやアルバイト、契約社員からスタートし、成績を残すことや就業年数を重ねることで正社員としての雇用に繋がるのです。
正社員になれば、住宅補助や通勤手当をもらうことができたり、子育て補助金などのサービスを受けることができたりもします。
職場からの公的な補助を受けることができるようになれば、生活の安定性はより担保されるので安心の獲得にも繋がります。
そのためにも、強い味方となるキャリアを見据えた資格をこれから取得するのです。
離婚後に仕事を探す方法
ここでは、仕事を探す方法について紹介をします。
自分に合う探し方は何かを見極め、希望条件に近い仕事を見つけていきましょう。
派遣会社
ブランクがあって不安な方やスキルを活かしたい方など、希望条件や働き方にこだわって仕事を探したい方は派遣会社に登録をして仕事を探すことがおすすめです。
登録無料のところが多く、派遣会社によって研修や就職サポートなどの制度が整っているので、一人で仕事を探すことに不安を感じる方は相談をしてみましょう。
希望条件を伝えておくと、派遣会社の担当コーディネーターが条件に近い求人を探してくれるのも派遣会社ならではの嬉しいポイントです。
- 派遣会社はさまざまな働き方に対応!
- 派遣会社が扱う求人は、派遣だけでなく正社員やアルバイト・パートなど幅広い雇用形態に対応しています。そのため、まずは派遣で経験を積んでから正社員を目指す方法をとることができます。
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求人サイト・求人雑誌
求人情報は、無料配布の情報誌やインターネットなどで簡単に入手することができます。
情報誌の種類も増えていて、自分で仕事を探したい方にはおすすめの方法です。
もちろん、重複して掲載されている情報もありますが、同じ情報でも媒体によって切り口や捉え方が違ったりすることもあるので、1つの求人を複眼的に検討する材料にもなります。
「業種」「地域」「月収・年収」などのキーワードで絞り込むと、自分にあった仕事が探せますよ。
また、インターネットで検索をして仕事を探すだけではなく、登録制の仕事探しサポートサイトにエントリーしておくことも有効です。
自身の職歴や保有資格、取得済み免許などを記入する欄もあるので、そこには正しい情報をきちんと入力します。
多くの場合は、働き方についても希望を入力できるので、実際働くことになったときのことをイメージしやすいかもしれません。
メールアドレスを登録しておけば、登録内容から判断されたおすすめの仕事に関する求人情報などが届きます。
ハローワーク
公的機関で探したい場合には、全国にあるハローワークで担当者への相談や端末検索が可能です。
インターネット経由で自ら「応募」するのに対して、ハローワークでは公募内容について自分一人では決められない、不安がある、といった相談できるのが強みだといえます。
もちろん、気になる求人情報を端末から印刷して担当者がいる窓口に持っていけば、その求人の最新情報について教えもらうことが可能です。
たとえば「募集人数に対してまだ応募者はいない」「現在何人応募している」など、検索画面上には上がってこない情報なども教えてもらえることがあります。
担当者から先方に連絡をしてもらえると、実際に応募するかどうかを判断する要素となるので迷わず相談していきましょう。
シングルマザーに特化したマザーズハローワーク事業
全国のハローワークにあるマザーズハローワークでは、子育てをしながら就職を希望する女性に対して、キッズコーナーの設置などで子ども連れでも来所しやすい環境を整えています。
担当者制による職業相談、地方公共団体等との連携による保育所等の情報提供、仕事と子育ての両立を可能にする求人情報の提供など、総合的かつ一貫した就職支援があります。
おすすめの派遣会社3社
仕事を探す方法の一つに派遣会社をあげていますが、派遣会社の数は多いため自分に合う会社がどこか決められない方もいます。
また、なるべく早くに登録する派遣会社を選びたい方に向け、以下3社を紹介します。
いずれも子育てをしながらの働き方がしやすいサポートが備わっている会社なので、検討してみてください。
また、主婦におすすめする派遣会社については「主婦におすすめの派遣会社8社を紹介!選び方や派遣登録の流れなども解説」もあわせてご覧ください。