IT化が急速に進む中、Javaエンジニアは汎用性が高いスキルであるため求人数が多く、人気の職種です。この記事ではJavaエンジニアの転職市場や必要スキル、転職エージェントを利用した大手を含む企業への転職ポイントについて、お伝えします。
エンジニアとしてステップアップを考えているのならば、客観的に自分の「強み」や「市場価値」を知ることが重要です。
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Javaエンジニアの仕事内容とは
Javaエンジニアとは各種Webシステムや、Webアプリで使用されるJavaというプログラミング言語を専門とするエンジニアのことです。
Javaは初心者でも取り組みやすい、比較的習得が容易なプログラミング言語です。世界中で使われていて、汎用性が高く機能も幅広いため、さまざまな分野で開発に用いることができます。
Javaエンジニアの主な仕事は、Javaを用いたシステム開発(コーディング)です。
SE(システムエンジニア)からの指示や仕様書に則ってコーティングを行います。コーティングとは、それぞれのプログラミング言語をもとにコードを装填していくことです。仕様書をよく読み込み、疑問点があれば作成者に確認して、確実に作業を行うことが肝要です。
次に行うのは、テストです。
前段でコーディングしたものが、正常に動作するか確認します。テストは単体で行う「単体テスト」と、単体テストに合格したものを組み合わせて再度行う「結合テスト」に分かれます。
その後に行う全体を包括したシステムテストはSEが行うケースが多いのですが、小規模なものはJavaエンジニアが行うこともあります。
また、他言語で制作されたアプリをJavaに移行する仕事もあります。これはシステムの入れ替え時などに、古い言語で書かれたシステムを汎用性が高いJavaに移行する作業です。この場合は、他言語を理解するスキルも求められます。
こちらの「Javaエンジニアの仕事について解説!年収や必要スキルも紹介」でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。
Javaエンジニアは転職で有利?Javaの需要や将来性
現在、Javaは最も標準的なプログラミング言語として人気を博しており、Javaエンジニアの需要も高いです。
Javaは、ITエンジニアにとって必須といえるプログラミング言語です。基本的な概念や機能を習得すれば、その他のプログラミング言語に応用することができるといわれています。
実際の現場ではプラスαのスキルが求められることが多いのですが、Javaのスキルを身につければ転職市場でも多くの求人にチャレンジできるでしょう。
Javaは企業の基幹となるシステムや金融系のシステム、ゲーム・スマートフォンなど多岐に渡って使用されていることから、人材不足が慢性化しています。そのため、大手企業や待遇が手厚い企業へ転職するチャンスといえるでしょう。
こちらの「Javaの将来性は今でも高い?Javaエンジニアに必要なスキルも紹介」でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。
Javaが利用される理由
IT業界で幅広く用いられているJava。なぜ需要が多いのか、考えてみましょう。
汎用性が高い
Javaの大きなメリットは、OSにかかわらず実行できることです。
JavaはJVMと呼ばれる仮想マシン上で動作しているため、どのOSやハードウェアでもプログラムを動かすことができます。
JVMがOSとプログラムの橋渡しをしているため、WindowsやMacといったOS、パソコンやタブレットやスマホといった機器の種類に関係なく、システムを動かすことができるのです。
次に注目すべきは処理の速度や安定性で、数多のプログラミング言語の中でもトップクラスです。JVMが改良され、負荷の高い場面でも迅速に処理することができます。
以上の理由から、Javaは企業の中枢システムにも多用されています。
大規模開発に向いている
Javaはオブジェクト指向の言語であるため、プログラムを細分化し、分割して開発を進めることができます。
オブジェクト指向とは、小さいロットのプログラムを組み合わせてプログラムを作成していくことです。この特性から、Javaは大規模なシステム開発に向いています。
そのためJavaは官公庁や大手企業が使用するような、堅牢なシステム開発にも用いられています。
セキュリティが堅牢
Javaは安全性の高さを考慮して設計されているため、ハッキングされにくいという特長があり、他のプログラミング言語と比べてセキュリティレベルが高いといわれています。
銀行や証券会社など、とりわけ強固なセキュリティを必要とする大規模システムに多用されています。
Javaエンジニアの年収
Javaエンジニアの求人を見ると、年収の平均は約500万円です。
日本の平均年収は約441万円なので、年収はやや高めといえます。これはJavaが、大手企業が採用しているプログラミング言語であることが理由と考えられます。
Javaは、初心者向けのプログラミング言語とされています。よってJavaのスキルしかないJavaエンジニアの年収は、複数の言語を扱えるエンジニアやプログラマーと比べて低めです。
Javaの習得だけで満足せず、他言語やアプリ・コンテンツの開発スキルも身につければ、高年収を狙えるでしょう。上流工程までこなせるようになったり、マネジメントやリーダーの経験を積んでキャリアアップを図ったりすれば、年収はどんどん上がっていきます。
参照元:求人ボックス「Javaエンジニアの仕事の年収・時給・給料」
Javaエンジニアへの転職で求められるレベル
Javaエンジニアへの転職で求められるレベルはどのくらいでしょうか。実務経験、スキル・知識、資格の3点から紐解いていきましょう。
実務経験
Javaエンジニアに転職する際は、2~3年の実務経験を求められるのが一般的です。コーディングだけでなく、開発・プログラミングの経験もあったほうがよいでしょう。
大手企業など人気や倍率の高い会社では、3年以上の実務経験があることが基準になりますが、倍率があまりない企業ならば、1年程度の実務経験しかなくても書類審査をパスして、面接まで辿り着けることもあります。意欲やポートフォリオのアピール次第では、内定を獲得できることもあるでしょう。
では、未経験の場合はどうでしょうか。
企業によっては、PHPなど他のプログラミング言語を実務経験として評価してくれることもありますが、大手企業や人気企業の多くはJavaを使える即戦力を求めています。
では、「Javaを勉強したけれど実務経験がない」場合はどうでしょうか。
これは即戦力とは認められないため、大手企業や人気企業から内定を獲得するのは難しいでしょう。派遣や下請け、ベンチャーならばチャンスがありますが、激務で給料の安いブラック企業であるケースも少なくありません。ただし開発を経験できる、次のステップへの前段階と割り切れば、選択肢に入るかもしれません。
スキル・知識
Javaエンジニアに求められる主なスキル・知識は、以下の4つです。
Androidアプリ開発
1つめはAndroidアプリ開発の知識です。
JavaでAndroidアプリを開発できるAndroid StudioはGoogle社公式の開発ツールで、Androidアプリを開発する際に欠かせません。これを用いることができれば、全世界で使われているAndroidのスマホ・タブレットのアプリを作ることができます。
Android Studioの特徴はスピーディーに開発でき、テストも行いやすいことです。多くの大手企業が採用しているため、Android Studioについて理解しておくことをおすすめします。
システム開発
2つめはシステム開発の知識です。
システム開発とは、企画からリリースまでの一連の流れを指します。責任ある立場で大規模な開発を行うなら、システム開発の知識は必要です。下流工程から上流工程までを把握したうえでシステム開発ができれば、大手企業でもすぐに即戦力となるでしょう。
Javaフレームワークのスキル
3つめはJavaフレームワークのスキルです。
Javaフレームワークとは、Javaを使ってアプリやシステムを開発する際に土台となるソフトのことで、汎用のために必要なものをまとめたものといえます。
Javaフレームワークには作業効率が向上する、バグが減少する、チームで開発する際にコードに統一性を持たせることができるというメリットがあります。主なものに、Spring FrameworkやPlay Frameworkなどがあります。
デザインに関するスキル
4つめはデザインに関するスキルです。
ユーザーの目線で、フォントの大きさやサイト内の回遊のしやすさなどを調整するスキルが求められます。マーケティングスキルも加わると、なおよいでしょう。
単に使用に耐えるだけではなく、ユーザーが満足するサイトを作ることが、リピーターを増やすうえでのポイントになります。
資格
Javaエンジニアになるために、資格は必須ではありません。
企業が重視するのは、あくまで実務経験です。ただし資格を取得することによって、Java エンジニアとしての客観的なスキルを示すことはできます。
Oracle認定Java資格(Java SE 11 programmer)は、スキルに応じて3つのランクに分けられています。Javaの基礎から上級者向けの内容まで、エンジニアとしてのスキルを証明できる資格です。
Javaのプログラミングスキルを証明するJavaプログラミング能力認定試験は、株式会社サーティファイによって実施されています。こちらも3つのレベルに分かれており、各段階での実践的スキルが問われます。
その他、Android技術者認定試験などがあります。ご自身の知識の確認も兼ねて、受験してみてはいかがでしょうか。
Javaエンジニアで大手に転職するためのポイント
転職するなら待遇が手厚い大手企業を視野に入れて、収入アップを目指したいものです。Javaエンジニアとして大手企業に転職する際のポイントは、以下の3つです。
交流会に参加する
同業者との交流会に参加することによって、人脈を作ることができます。さまざまな情報交換ができますし、似たような境遇から転職したエンジニアから、ヒントになるような貴重な話を聞くこともできるかもしれません。
交流会や勉強会に参加すると、技術やコミュニケーションスキルの向上も期待できます。チームワークが求められるJavaエンジニアには、コミュニケーションスキルも必要です。
求められているJavaエンジニア像を把握する
希望する企業に採用されるためには、企業が求めるJava エンジニア像を把握し、それに自身を合わせる必要があります。
希望する企業の開発環境や開発内容、使用されているフレームワークを確認してアピールできるポイントを洗い出し、整理してみましょう。
単にコーディングを行うだけでなく、システムの要件定義や分析、基本設計といった上流工程も担当できるエンジニアが求められています。さらに、顧客や部署間の円滑な連携を図れるような、コミュニケーション力や折衝力があればよりよいでしょう。
これらを踏まえて職務経歴書を作成しましょう。職務経歴書には、プロジェクトごとの担当業務や概要を詳しく記載してください。
具体的には、プロジェクト名や業務内容、開発環境(OS・開発言語・フレームワークなど)、担当業務、開発期間、自身の役割をわかりやすく記入し、アピールしてください。
転職エージェントを活用する
転職エージェントとは、採用を検討している企業が求める条件と求職者が有しているスキル・経験・人物像・給与などの条件をマッチングし、採用をバックアップする組織のことです。
転職エージェントには転職のノウハウが蓄えられており、キャリアの棚卸しを行ったり、強みを整理したりすることで、自身の技術レベルや要望に合う企業を紹介してもらえます。また、非公開の求人を紹介してもらえることもあります。
転職エージェントを利用すれば、自分で探す場合よりも俯瞰的・効率的に企業を探すことができるでしょう。
面接対策や履歴書の添削の他、転職に関するさまざまな相談に乗ってもらうこともできます。多くの求人を比較検討する意味でも、転職エージェントは1社だけでなく複数の会社を利用するのがおすすめです。
まとめ
Javaエンジニアとして転職を考えている方向けに、Javaエンジニアの仕事内容や必要な知識、待遇、転職に際して注意すべきポイントなどについて解説しました。
現在Javaエンジニアは売り手市場であり、転職では有利です。年収も平均より高く、スキルアップによってさらに高い収入を目指せます。
ぜひ必要なスキルを身につけて、転職を目指してください。転職エージェントに登録して情報を入手し、バックアップしてもらう方法がお勧めです。あなたも大手企業や人気企業に転職し、やりがいのある仕事を得て、収入アップを実現できるかもしれません。
エンジニアとしてステップアップを考えているのならば、客観的に自分の「強み」や「市場価値」を知ることが重要です。
キャリアアドバイザーとともにスキルや今後についての整理をしてみませんか?
ウィルオブテックは専属2名体制で今後についてお悩みのあなたをサポートし、キャリアアップへ導きます。
よくある質問
Javaエンジニアへの転職で求められるレベルを教えてください。
業界や業務内容によって変わってきますが「実務経験」「スキル・知識」「資格」の3つにわけて知っとく必要があります。詳細は「Javaエンジニアへの転職で求められるレベル」で説明しているので確認ください。
Javaエンジニアで大手に転職するためのポイントはありますか?
Javaエンジニアとして転職準備でおすすめなのは「交流会に参加する」「各求人で求められているJavaエンジニア像を把握する」「転職エージェントを活用する」などがあげられます。詳細は「Javaエンジニアで大手に転職するためのポイント」で説明しているので確認ください。