社員の給与計算、月次決算、日々の細々とした精算など、会社のお金にまつわる作業を一身に背負い、縁の下の力持ちとして会社を支える経理のお仕事。細かい数字を相手に細かい作業が続く割にちょっとした数字のミスが大きなトラブルにも繋がりかねず、様々なスキルが求められる職種の1つですよね。
簿記、秘書検定、MOS(マイクロ オフィス スペシャリスト)、TOEICなどの資格が活かせるお仕事がたくさんあります。上記4つの資格検定のうち、どれか一つでもお持ちの方はウーマンスタンスでお仕事を探してみてはいかがでしょうか。
簿記、秘書検定、MOS(マイクロ オフィス スペシャリスト)、TOEIC以外にも、事務の仕事に関わる資格はたくさんありますが、実際には仕事にどれほど役立つものなのでしょうか。やっぱり実務経験も必要なのか気になりますよね。そこで今回は資格と実務経験、どちらが必要だと思うのか経理経験者の声を聞いてみました。

学問なき経験は経験なき学問に勝る?!
アンケートの結果、圧倒的に「実務経験が必要」という人が多い結果となりました。
・最近は経理ソフトも色々出ているので、最低限の知識さえあれば、あとは本人の資質だと思います。ひたすら数字と向き合い地道な作業を続ける仕事なので、そういった経験があると対応力も出てくるし、数字のミスなども経験者の方が見つけやすくなります。(30代/女性/その他専門職)
・資格がなくても実務経験が一番大事。経験者の方が色々できるので(30代/女性/専業主婦)
・資格をもっているより経験が大事。何かトラブルがあったときに、経験があれば対応できることがある。(30代/女性/会社員)
・資格は持っているだけでは生かせないですからね、経験も必要かと。(40代/女性/会社員)
ひとくちに”経理”と言っても、その仕事内容は多岐に亘りますから資格を持っているだけでは武器にはならないと考えている人が多いようです。最近は便利な経理ソフトも色々とありますから、技術的な面はフォローできることも増えているのでしょう。資格云々よりも、その会社に必要とされているスキルを提供できるかどうかというのが大事なポイントなのかもしれませんね。
あなたの”努力”を証明するもの!
一方、資格を持っていた方が良いという人も少数派ながらいました。
・基本的な知識を身につけていないと正しい処理ができないことが多いし、じつは、先輩も我流でやって間違っていたりするから。ある程度知識がないと習ってもさっぱりわからないこともある。(30代/男性/会社員)
・簿記やFPや税理士などの資格がないと、そもそも経理部に配属されないから(40代/男性/会社員)
・だいたい資格で勉強することと実務に大差は無いし、資格があればだいたいのことは分かると思うから。(30代/女性/会社員)
・経理の仕事をするのに必要なのは最低でも簿記3級程度の資格を持っている事。その後実務経験を積みスキルアップする為の基礎になる。資格は絶対に必要で、それより上の資格を持っていればなお良い。(60代/男性/契約派遣社員)
資格のための勉強が経理の仕事の基礎知識になる、という意見が多く挙がりました。確かに簿記を取得しているかどうかを選考の基準にしている企業もあるほどですから、資格取得のために費やした時間は無駄にならないのかもしれません。
また、どれほど実務を積んでいたとしてもそれを伝えるのは自分自身であり、客観的に”証拠”と言えるものはありません。資格ならば誰も疑いようのない事実ですから、履歴書に書いてあれば説得力のある”証拠”として受け取られるのでしょう。
郷に入っては郷に従え!?求められる人材になろう
今回の調査では、経理の仕事に必要なのは資格よりも実務経験だと考えている人が多い結果となりました。経理の仕事は細々とした数字をミスのないように処理していく緻密な作業であり、集中力や忍耐力が求められます。資格取得は誰にでも平等にチャンスがありますが、人はそれぞれ性格があり、資格だけでは「適性」という部分まではなかなかわかりづらいのでしょう。
もちろん資格は自身の能力を示すために有効なツールですから、取っておいて損するものではありません。資格の有無に関わらず、その会社に求められる仕事をこなせるかどうかが重要なことなのかもしれませんね。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2015年12月22日~2016年01月05日
■有効回答数:100サンプル
